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藤原吉弘

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エッセー

雑草との戦い

藤原吉弘                                     投稿日2016/06/13


庭
 

 郷里の、実家の宅地に雑草がたくさん生えているという。まさか!と、にわかには信じられなかった。昨年の春先、防草対策を施したばかりである。それも完璧に近いと考えていた。防草シートを敷き、その上に砂利を敷き詰めてあるのだ。しかし、その隣に住む親類に確認したのだから間違いはあるまい。

 

 途中のホームセンターで顆粒状の除草剤を2箱買ってきた。それを、草が伸びてきたあたりに重点的に撒いておけば事足りるだろうと考えていた。しかし、現地に着いてしばし呆然とした。まばらではあるがペンペン草が生え、結構な長さにまで伸びていた。なかには、ヨモギも混じっておりしっかりと根を張っている様子だった。宅地の境目はその程度がさらに進んでいた。

 

 どうしようか。除草剤の説明書きをあらためて読みなおしてみた。その親類の人にも相談してみた。やっぱり、いま生えている草を引き抜いてからでないと、薬を撒いてみてもしょうがないのではないかということになった。カンカン照りで湿度も高く、結構暑かったがすぐ作業に取り掛かった。その親類の人も、気持ちよく手伝ってくれることになった。

 

 草は、砂利の下に敷かれたシートを突き抜け、砂利の間を縫うようにして表面に顔を出し、天に向かって勢いよく伸びていた。そこは、砂利とシートによって太陽光線は完全に遮断され、草が芽を出す余地などないはずなのに・・。シートは織物ではあるが、厚手で織り方も堅くしっかりとしている。とても織り目に隙間があるようにも見えない。もちろん、砂利も分厚く敷いてある。

 

 午後1時ごろ始めた草取りは順調にはかどった。親類の人もよく手伝ってくれた。しかし、作業はきつかった。飲み物もあまり用意していなかった。このままでは熱中症になるかもしれないと心配もした。それでも、ほとんど休みなしに働き、4時頃にはなんとかひととおりの作業を終えることができた。

 

 子供のころ、そんなに広いとは思わなかったが、こうして草をむしってみるとその広さを実感させられる。いま住んでいる家の宅地の3倍以上はあるのだ。さっそく用意してきた除草剤を撒くことにした。しかし、全く足りない。結局、先ほど買ってきたホームセンターに出向きさらに2箱を求めてきた。

 

 それにしても、雑草の勢いはすごい。太陽光線のほとんど届かないはずの所で芽を出し、厚手のシートの織り目のわずかな隙間を突き抜け、厚く敷かれた砂利の間から顔を出してきたのだ。なんという生命力だろう。こんな雑草を相手に完璧な防草対策などあるのだろうか。

 

 これらの雑草たちは、わが実家に棲みついた古くからの馴染みである。ひょっとすると、身をもって私に帰省の口実を作ってくれたのかもしれない。


 

(2016年6月13日 藤原吉弘)

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