okikamuro island fan club, 沖家室島ファンクラブ|Kamuro party かむろ会

山田 実

山田 実

広島かむろ会会長


エッセー

かむろ日記XIII(2025.10.30)

山田 実  2025/10/30 投稿


 10月は毎週末に町内会等の行事が重なり23~25日の帰島となった。


 空は青空を見せてくれたが東寄りの風が強く海は群青の上に白波を立て瀬戸内海には似合わない風景を見せてくれた・・・。終日風が強く離島する25日めで納まらなかった。


 9月に帰島して6週間が過ぎ、雑草ののび具合が少々心配でもあったが予定の範疇で安心した。


 帰島した日は夏に切り取ったビワの木の枝等を処理後、いつものゴールデンタイムに入った。


 NHK-FMの「朗読の世界」で宮本輝氏の「錦繍」(きんしゅう)を行っていたため、この本を取り出し読み始める。200ページの本で読み終える自信はなかったが・・・。彼を知ったのは1991年からの防府単身赴任の時で、日経に「朝の歓び」が連載されていて知った。当時、寮から駅の間を自転車で走ると4軒程度の古本屋があり、そこで物色するのが休日の楽しみとなっていた。そのうちの一冊である。


 彼には独特の死生感や宗教感、正義感があり、その中に人に対する優しさを感じる。読んでいると不思議な感がある一冊である。彼が30歳過ぎの作品であると思うが、「ここまで書くか・・・」と思わせる小説である。


 翌日は家の周りの草刈りを行う。10時過ぎに終わろうとすると、恵比須社の前の草刈りをしているYさんが休憩しているのに気が付き話をする。後期高齢者の仲間に入った私より2歳年上となる。「年々草を刈る範囲が増えている」とのことである。私の感じていることでもあるが何ともしがたい。


 昨日の小説の続きを読み始める。昼食もほどほどに読み進むと16時過ぎには読み終えた。久しぶりの充実感を味合う。



 今回の帰島は、本を読み耽ることにしたため家の周りの10㍍の範囲から外に出なかったことになる。こんな時があってもいいか・・・。



 訃報、長年、「広島かむろ会」を幹事として支えてくれた藤本茂文氏が8月に亡くなりました。冥福をお祈りする以外になすすべをしらない。

 数人での集まりを設け、来年の5月第3周土曜日を目標にグランビア広島で「広島かむろ会」を開催することにしました。一人でも多くの人に参加してもらい、今後を考えたいと思っています。よろしくお願いします。

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